史跡めぐりクラブの平成25~26年度活動


第26回 江戸東京たてもの園と小金井公園散策(37名参加)

2015年3月27日(金)

下町再現地区(東ゾーン)
下町再現地区(東ゾーン)

 初夏を思わす陽光の中、今年度末締めの行事は桜の名勝「小金井公園」にある「江戸東京たてもの園」散策で開催した。

 3/23 東京の桜開花宣言以降、3日程“寒の戻り”でソメイは一分咲きのまま。

 それでも枝垂れや寒緋桜、サンシュや木蓮の花、柳の芽吹きが鮮やかに映える。

 「たてもの園」では広大な敷地内に江戸時代から昭和にかけての民家や店舗など歴史的建造物が30棟並んで居り、ガイドさんの説明に往時を偲ぶ。

 2・26事件の現場と成った高橋是清邸や三井財閥の三井邸、色々な古い商家下町の銭湯、文房具屋、居酒屋等もリアルな佇まいを楽しむ事が出来る。

 これらの建造物を「ノスタルジア」に感じるか「オープンセット」に感じるかは世代に因って違うかな? 皆さんはどっち? 咲いている桜を探して帰路に付く。

 史跡めぐりクラブはこの4年間で26回の開催が出来、延べ参加人数は860名(平均35名/回)。しかも一度も傷害保険を使う事無く終えて居る。

 役員一同、クラブの会員の皆様に感謝と共に厚くお礼を申し上げます。

三井八郎衛門邸の庭(西ゾーン)
三井八郎衛門邸の庭(西ゾーン)

第25回 目黒雅叙園文化財鑑賞(27名参加)

2015年1月30日(金)

目黒雅叙園『竹林の間』にて
目黒雅叙園『竹林の間』にて

 柴又、亀戸に続き初春行事の今年は江戸時代から人気の「山手七福神巡り」の企画。しか~し,当日朝から無情の降雪、更にこれから東京でも積雪の天気予報。

 安全・健康第一のため散策は取り止め、急遽「目黒雅叙園でのグルメと文化財鑑賞会」の内容に切り替えた。

 「中国料理 旬遊紀」で多彩なメニューの料理を発祥のゆかりにふさわしい回転テーブルの大皿スタイルで堪能した。賑やかに至福な歓談の時を過ごす。

 この後、4階に有る特設宴会場「竹林の間」を特別鑑賞する事が出来、黒漆に蝶貝をはめ込んだ螺鈿、鮮やかな桐板天井と欄間、柱は槐(えんじゅ)の大木に彫刻を凝らした一本柱等々、見る者を圧倒する部屋である。ここで記念の集合写真を撮る次に東京都指定有形文化財「百段階段、瀬戸内雛祭」を見学。

 過去に晴れやかな宴が行われた7部屋には、それぞれの趣向が異なり見応えが有る。

 まさにバロック調の美術品が数多く残されて居る。

 雛人形も岡山藩主・池田家所有物等、貴重な人形が置かれていた。

 雪から雨に変わった夕方、送迎バスに乗り、無事「昭和の竜宮城」を後にした。


第24回 佃島と築地の史跡めぐり (33名参加)

2014年11月21日(金)

佃島『住吉神社』本殿前にて
佃島『住吉神社』本殿前にて

有楽町線月島駅から佃島へ向かう、佃船溜まりの脇にある小ぢんまりとした佃波除神社より、昔力比べに持ち上げたとされる「さし石」を見学、佃小橋を渡り、住吉神社に向かう。住吉神社では鳥居の一風変わった陶板製の扁額と水屋の上部四面に漁の様子を彫り込んだ施しを見る事が出来た。お参りした後、記念撮影、川岸の石川島燈台を見て、佃の渡し跡広場に戻り、佃煮のお土産を買い、佃大橋を渡って対岸の築地側に向かう。

 築地明石地区(聖路加病院周辺)は明治の頃外国人居留地であったこともあり、多数の史跡がある。

 今回は指紋を研究した宣教師のヘンリー・フォンズ住居跡の石碑、アメリカ公使館跡、運上所跡(東京税関発祥の地)、電信創業の地の碑、蘭学事始の地と慶応義塾発祥の地の石碑、立教学院発祥の地の石碑、聖路加病院のタラスラー記念館、芥川龍之介生誕の地の案内板、浅野内匠頭邸碑の石碑などを見学。

 案内板を読んでいく中で驚いたのは芥川龍之介が生まれた家は乳牛のいる牧場だったとの事。このあたりに牧場があったとは容易には想像が出来ません。

 昼食は築地の江戸前寿司を戴きました。

 午後は築地本願寺に寄り、お参りして解散。

 その後多くの方は築地の市場に行かれたようです。お疲れ様でした。 


第23回 小石川史跡めぐり (25名参加)

2014年10月31日(金)

『傳通院』本堂前にて
『傳通院』本堂前にて

 曇り空の朝、浦和駅から田端駅、巣鴨駅を経て三田線白山駅に到着。地上に出ると雨模様、傘をさしてまづは近くの白山神社に向かい、健康と今日の行程の無事を祈って参拝。ここから40分程度をかけて会話を楽しみながら傳通院に向かう。このころになると雨も上がりまづまづとなる。傳通院は徳川家康の生母、於大の方の法名を寺名にした菩提寺として有名。墓所には於大の方の他、千姫、家光の正室、孝子など徳川家の女性たち大きな五輪塔形式の墓石が並んでいた。

 ここから緩やかな坂を下り、文京シビックセンターに向かう。25階に昇り展望ラウンジからの眺望を楽しんで、スカイレストラン椿山荘で食事を戴いた。

 食後は小石川後楽園で紅葉が始まった木々を見ながら静かな園内を散策し、飯田橋駅から南北線で帰路についた。お疲れ様でした。


第22回 横浜山手史跡めぐり (33名参加)

2014年9月26日(金)

イタリア山庭園の『外交官の家』前庭にて
イタリア山庭園の『外交官の家』前庭にて

 今回は三ヶ月振りの史跡めぐりでした。

 朝から爽やかな天気に恵まれ、電車を乗り継いで京浜東北線石川町駅で下車。駅前から急な坂を登り、丘の上にあるイタリア山庭園に向かいました。このあたりは元外国人居留地であり、今では高級住宅街となった中に歴史的建造物の洋館や外人墓地、教会などが点在しています。今回はイタリア山庭園から洋館を見学しながら港が見える丘公園まで往時の面影を偲び、お喋りを楽しみながらの散歩でした。

 昼食は当然横浜中華街のレストラン、円卓を囲んで中華料理を戴きました。

 帰りは山下公園から横浜駅までシーバスで約35分のクルージング、途中大桟橋埠頭に停泊している大型豪華客船『飛鳥Ⅱ』やみなとみらい地区を海からの眺めを楽しみました。

 中華街で買ったのお土産を持っての帰宅、お疲れ様でした。

山下公園の『氷川丸』前にて
山下公園の『氷川丸』前にて

第21回 新東京丸乗船への再挑戦 (32名参加)

2014年6月20日(金)

『新東京丸』をバックに
『新東京丸』をバックに

 今回は新橋駅から旧新橋停車場、浜離宮庭園経由で都港湾局の新東京丸に乗船しました。新東京丸は昨年計画しましたが、当日朝、しかも電車の中で「強風のため出航中止」の電話を受け、無念の涙を流した因縁の行事。今回はその再挑戦です。

 旧新橋停車場は、明治5年に開業した日本最初の駅舎の外観を忠実に再現しているとのこと(室内は資料館)。近代的な汐留ビル群にあってレトロモダンな建物です。プラットホームと線路の一部も再現されています。

 次は浜離宮恩賜庭園。海水を引く潮入の池で有名です。江戸時代の初期は将軍家の鷹場でした。潮入池の前の小高い丘に登ると、将軍様もここで獲物をバーベキューしたのかなあとマジに想像・・・

さてお昼は新東京丸の桟橋前にあるレストラン(ツキ シューラメール)で優雅にランチ。赤絨毯のかつて歩いたバージ?ロードの先には、窓越しに大パノラマの東京ベイがありました。行きかう船とレインボーブリッジで、食事とムードはエクサレント、ファンタスティック!!

 トリは再挑戦の新東京丸。元都職員によるガイド付き。コンテナ船、貨物船が多数停泊し、倉庫群とキリンの長い首に似たガントリークレーンが林立している様を見ると、日本の最大物流拠点の実感を強めました。旧新橋駅は、貨物専用ターミナル・汐留駅となったことを考えると、今日は新旧の巨大物流拠点を訪れたことになります。でも風が強いとの理由で30分短縮され、風とは不思議な縁を感じた次第。下船後、浜松町駅に向かいました。

 天候にも恵まれ今日も花マルの一日でした。 


第20回 蕨宿史跡めぐりと26年度総会(36名参加)

2014年5月30日(金)

『和楽備神社』にて
『和楽備神社』にて

 26年度初めの史跡めぐりは浦和宿のお隣、蕨宿を浦和ガイド会の方々のご案内で実施。蕨駅西口から和楽備神社へ移動 まずは写真撮影、ここから3班に分かれて本陣跡に建つ蕨市立歴史民俗資料館、高札場跡、三学院、問屋場跡、蕨城跡公園、長泉寺の梵鐘など、ガイドの方々の説明を聞きながら周りました。蕨宿と浦和宿の距離は一里十四丁(5.4km)との事です。

 お昼は浦和の割烹千代田で食事をとった後 総会を行い、役員から25年度の会計報告と26年度の行事予定などの説明を聞いてお開きとなりました。 


第19回 川越史跡めぐり (26名参加)

2014年3月7日(金)

川越城跡の『本丸御殿』前にて
川越城跡の『本丸御殿』前にて

 川越は多くの方が何度か訪れたことのある埼玉県ではポピュラーな観光スポットです。そこで今回は史跡めぐりを重点に境内が非常にきれいな天台宗別格本山中院、仙波東照宮、川越城跡の本丸御殿、中ノ門堀跡を歩いて巡りました。皆さん昼食の後はやはりここに来たからにはと、蔵の街を散策していろいろ買物をされてたようです。陽気もよい一日でした。 


第18回 新春亀戸七福神めぐり (36名参加)

2014年1月24日(金)

スカイツリーをバックに『龍眼寺』にて
スカイツリーをバックに『龍眼寺』にて

 JR亀戸駅北口を9時30分ごろ出発、まづスポーツの神様とされる香取神社に参拝、本殿の右にある大黒さんと恵比寿さんの石像に願い事をして水をかけました。

 二番目は毘沙門天を祭る普門院。

 三番目は福禄寿を祭った天祖神社、こじんまりとした中にも歴史を感じる事の出来る佇まいで、境内には沢山の童の石像と道祖神が祭られていました。

 四番目は龍眼寺、御堂の中に坐像の布袋尊を拝見することが出来ました。ここのおみくじは木の枝に結ばず、水盤に入れて溶かします。

 午前中最後は亀戸天神社、鷽替え神事の日にぶつかったため大変なにぎわいでした。

 お昼は亀戸大根を使った料理を出す店で戴きました。

 食後は寿老人をお祭りする常光寺と東覚寺で弁財天を参拝して終わりました。 


第17回 鎌倉史跡めぐり (28名参加)

2013年12月6日(金)

『円覚寺』山門まえにて
『円覚寺』山門まえにて

 今回は鎌倉を代表する臨済宗の古刹、円覚寺と建長寺、それに浄智寺だけに絞って周ってきました。

 9時20分に北鎌倉駅に到着、円覚寺には紅葉を求めて既に多くの観光客でにぎわっていました。仏殿、方丈、佛日庵、140段余りの階段を登ったところにある国宝の洪鐘(おおがね)などを見学、浄智寺では三世仏を見学し、イチョウの絨毯で一休み、布袋尊のお腹をさすって健康を祈り、建長寺では仏殿や方丈の庭園を見た後、奥にある半蔵坊まで200段余りの階段を息を切らせて登りました。富士山は雲で見えませんでしたが、遠くに明るく光った海を臨むことが出来ました。この時期にしては暖かく、天候に恵まれいい汗をかいた一日でした。 

『建長寺』三門まえにて
『建長寺』三門まえにて

第16回 両国界隈史跡めぐり (27名参加)

2013年11月1日(金)

『横網町公園』にて
『横網町公園』にて

 午前中は両国駅の北側を散策。はじめに横網町公園に建つ『東京都慰霊堂』に行き、管理事務所の方から関東大震災時この地で起きた悲惨な状況だったことの説明をお聞きし、御霊にご冥福をお祈りしました。『復興記念館』では多くの遺品や当時の状況を伝える絵画や写真を見学。2つ目に訪れたのは国技館にある『相撲博物館』、昔の番付などの資料が展示されていました。特に歴代横綱の写真が展示されたコーナーでは、子供のころの記憶と重ね合わせて見ることが出来、懐かしいひと時でした。


 午後は南側を散策。『勝海舟生誕の碑』と『芥川龍之介の文学碑』を見学、続いて近くの『本所吉良邸跡』を訪れました。中に入って見学していたところ、地元の詳しい方が資料の説明をしだし、ついでに近くの和菓子屋の宣伝までしてくれました。あの人はどこの人?? その後は当然その和菓子屋さんでお買い物。


 時津風部屋の横を通って、『両国花火資料館』を訪問、製造工程を解説したビデオを見て、説明員から打ち上げ方などを聞きました。尺玉の大きい事やそれに比べ、隅田川で上げていいる花火が意外に小さいことにびっくり。最後に『回向院』で鼠小僧次郎吉のお墓を見学、金回りがよくなるようにとお前立の石を削って帰りました。 

『両国国技館』前にて
『両国国技館』前にて

第15回 城下町古河史跡めぐり (32名参加)

2013年9月20日(金)

『鷹見泉石記念館』にて
『鷹見泉石記念館』にて

 古河駅からボランティアガイドの方の案内で江戸時代、日光社参で賑わった街道の様子が偲ばれる史跡の説明を受けながら、古河城跡側に建つ鷹見泉石記念館に向かい見学しました。隣接する古河歴史博物館では入口で演奏されたオランダのストリートオルガンの大きな音色をしばし楽しみ、職員の方の案内で館内の古河の歴史資料の数々について説明を受けました。その後 永井路子旧宅の前を通って、藩主土井利勝が開いた正定寺、古河藩初代城主小笠原秀政が、妻の父 岡崎三郎信康(家康の長男)の菩提のために開基した隆岩寺に立ち寄りました。ホテル山水で美味しい昼食を戴き、食後は古河の総鎮守 雀神社を見学して古河駅に戻りました。

 前回の東京港めぐりは強風で欠航となり、残念ながら活動が出来ませんでしたので、今回の史跡めぐりは久しぶりの活動となり、天候に恵まれ楽しく周ることが出来ました。お疲れ様でした。

『ホテル山水』にて
『ホテル山水』にて

第14回 大宮散策と総会 (32名参加)

2013年5月17日(金)

『埼玉県立歴史と民俗の博物館』にて
『埼玉県立歴史と民俗の博物館』にて

 朝電車のトラブルで約40分程度遅れで東武野田線大宮公園駅をスタート。まず近くの県立歴史と民俗の博物館で江戸時代の埼玉県に付いてボランティアガイドの方から説明を受け勉強。その後大宮公園を歩き武蔵野国一宮氷川神社へ、偶然神前結婚式を挙げたばかりの新郎新婦を見かけ、皆で拍手送って門出を祝ってあげて、いい気分になりました。我々も社殿で手を合わせ、家内安全と健康を祈りました。

 総会は大宮駅側の徳樹庵で会食後開催、24年度の会計報告と新旧役員の挨拶、今年度の進め方について説明をして和やかな内に閉会しました。 

武蔵野国一宮『氷川神社』にて
武蔵野国一宮『氷川神社』にて