4班の思い出

平成23~25年度


食事会の開催

2013年11月29日

 11月29日に当班の食事会(ランチ)を北浦和のニ木屋で行いました。当日は小春日和のうららかな天気で、シニアの外出には絶好のお出かけ日でした。


 ニ木屋と言っても「ニ木 ニ木のニ木の菓子」ではなく、浦和の高級料亭と評判のお店です。いつも放課後は「ガスト」や「とんでん」でのランチなので、今日は何か皆さんの顔は「美味しいご馳走がいただける」と言う期待感に溢れていました。


 12月は皆さんも忙しいので、当日は忘年会を兼ねて、一人々々が今年を振り返って総括し、新しい年を迎える趣向としました。ほぼ全員の10名の出席でしたが、多人数のために話題が近くの席に偏る傾向があるので、それでなくても「かしまし娘? 否、やかましい娘」達の集まりで、少ない男子の声がかき消される心配があるので、幹事の特権で話題(テーマ)を2つに絞りました。1つ目はTさんが賞金稼ぎで応募した「オリックスマネー川柳」20句の選考・ランク付けを行いました。来年2月7日の授業「川柳を楽しむ」のプレ授業になったかも知れません。当班の女性陣は元気印の芸能系、体育系なので川柳のような文芸・文学は不得意のせいか、あまり印象的なコメントはありませんでしたが、賞金1等30万円、2等10万円に入選すれば、その賞金で新年会をランクアップのコースで再度「二木屋」でやることになると、俄然盛り上がり、川柳の内容よりも日程の選定に話題が移りました。


 皆さんの選考の結果、次の3句が選ばれました。

  ① キャロライン 育ちと富が 愛ライン  (ケネデイ ファン)

  ② 介護費も 地獄と同じ 金次第     (閻魔妻=エンマ妻)

  ③ 退職金 ローン完済が 我が人生    (ラッキーマン)


 この評価は案外まともでバランスのとれたランク付けだと思われます。残念ながら私の評価した句「 色と金 そんな人生 したかった(昭和落第生)」は選外でした。


 次に2つ目のテーマは「今年一番嬉しかったこと」を各自発表しました。この年齢になると、若者のような心がワクワクする楽しいことは殆んどありません。しかし「嬉しかったこと」は必ずあります。半数の方々の発表内容は昨年と同様「元気に過ごせて、かつ新4班メンバーに出会えたこと」でした。「元気に過ごせた」は本心でしょうが、「新メンバーに出会えた」は矢張り「大人の気配り」と「心にもない」との2重奏かも。他には「孫が生まれたこと」、「自宅から富士山が見えるようになったこと」、「海外勤務の子供達に会いに行けた」等で[人生いろいろ]でした。


 この様に「嬉しかったこと」のみを思い出し、言葉にして発表することによって今年に区切りを付け、清々しい気持ちで新年を迎えられるのではないかと思います。


 最後に、「4班メンバーのみならず、11期生の皆様! よい年をお迎え下さい。」

 


課外授業に参加して

2013年7月19日


 7月19日、課外授業である行田方面バスツアーに4班からも7名が参加しました。当日朝、4班から1名ドタキャンが出たので、その理由を噂に聞けば、「女のお目出度?」だそうで、それではシニア大学どころの話ではなく、赤飯でのお祝いと納得。結果、丁度50名でバスはスタート。バス中でアベノミックスの恩恵がない4班のみのメンバーに、せめての慰めに「マメノミックス」の「おやつ」が配られました。他班の人達に「(オヤッ!) どうして?」とのいぶかしげな顔があり、さすがに4班員はすぐに得意の「仁」の気配りでマメノミックスをお裾分けをしました。女性に比べ男性はすぐに豆を口に入れていました。その訳を聞くと、0さんが「男は昔から、いろんな豆が好きだから‥‥」と反応がありましたが、まだ午前中なのか、女性からは笑いが出ませんでした。「彼女達は 静 御前かも?


 多分、午後はうるさいよ」と。豆を口に入れるだけで、バリバリ噛んでいる男性は少なく、男性達はこの歳になって歯が弱っている感じで、男の老化は「歯(レベル1)⇒ 目(レベル2)⇒ ○○(レベル3)」の順と言われることが分かります。バスは渋滞する17号線(仲山道)を通らず高速道路を利用しました。これは岩井幹事の頭配りで「暑くて渋滞の仲山道で、つらい思いをさせて、皆さんを(泣かせんどうー!)」だったとか。


 アッと言う間に最初の学習地である古代ハス公園に到着しました。千余年の時を越えてハスの種子が現代に花を咲かせると言う、その生命力に驚くばかりでした。仏陀はハスの花に立ち、「天上天下唯我独尊」と第一声を上げたと言われています。

ハスの葉の粉末で作ったお線香を戸外の土産物店で焚く匂いが漂って来て、当日の暑さも加わり、お盆の日の雰囲気があり、また一面のハス花の咲く池を巡りながら極楽浄土池の感もありました。4班員がハスの花を背景に写真を撮っていて「素晴らしい遺影写真だ!」と言ったら、それが聞こえたのか被写体の0さんが片手でVサインをしながら「オッー (イエー!)」と。とっさのジョークだったのかなー?500円払って展望台に登り、一面の青田を見ながら関東平野の広大さと「瑞穂の国」を実感し、かって宇宙からは「地球は蒼かった」けれど、行田タワーからは「地球は青田だった」。 「ハス繚乱 朝露光り 浄土かな」


 その後、でく「のぼうの城」で有名になった忍城の博物館で言葉美人の館員の方の説明を聞きながら、行田の歴史を勉強しました。唯一不思議だったのは昔の足袋製造展示でミシンを使っている縫子(ヌイコ)の人形が3体とも顔と手が真っ黒でした。説明の女性に「どうして真っ黒なんですか?」と聞いたところ、彼女は「♪何んにも言わずに 笑っているだけ こまちゃうなー♪」と、山本リンダの世界へ。そこへ0さんが助け舟を出して「彼女達は女工哀史で、大変(苦労)したから、黒だよ」と。即興にしては100点満点の回答でした。


 いよいよ楽しみのランチとなり、料亭「渡ら瀬」へ。我々の空腹をじらすようにバスは料亭の前を通り過ぎ、Uターンが中々出来ず時間オバーで到着しました。「空腹は最大のご馳走なり」を知っての策かと深読み、されば料理は期待出来ないのではないかと懸念しましたが、全くの紀憂でランチは当日最高のベスト・ヒット・イベントでした。9種類の品物が出され、目にも美味しく映り、実際、口にも旨い料理でした。まさに五臓六腑に「渡ら瀬る」でした。 「大満足 ご馳走様でした。」


 次に、当日メインの場所、妻沼の聖天様です。暑さがピークの時間帯でしたが案内の方の熱心かつユーモア溢れる詳しい説明に感心し、彼を含めセットで国宝に指定すべきと思う程上手でした。説明の中で老子の「上善如水」が出て来て、4班は「先人の言葉紀行」で既に勉強していたので、大変良く理解出来ました。その時、他班の0さんに「4班は進んでいますネ!」と褒められました。サイの彫刻があり、その説明が終わった時、案内の方が「では サイナラ!」と駄洒落を言ったのが印象的でした。聖天様の見学後半は、暑い日差しの戸外で立ち続けのため、フワーとなり、聖天様にいだかれ「昇天」するような羽化登仙の快感がありました。説明の中で中国の鯉は出世魚のように3段階を経て龍になるとの由。日本でも鯉が「何かをすれば」龍になるのですが、その答えは童謡「鯉のぼり」(♪ いらかの波と 雲の波 重なる波の‥‥♪)の続きにあります。見学が終わってトイレに駆け込んで急いで用を足していると、開祖・斎藤別当像が「苦しゅうない もっと近こう前に寄れ!」と言ってる気がして、こぼしながら「ゴメンなさい」とつぶやき、外の木陰へ。スッキリして、お堂からもれて来る般若心経を懐かしく聞きながら飲む、冷えたカン・コーヒーの味は格別でした。「聖天院  読経しみ入る  木立かな」


 トイレは山門近くの仁王門にも近く、そこでも少しトイレの臭いがしていました。すると仁王さんが突然、笑いながら「におうか?」言って、「すまんのう。夏は吾輩のパンツは臭うのじゃ。千年の間、洗っとらん。じゃがな、国の宝になった故、一度洗濯しなきゃならんと思っとるんじゃ!」と。


 学習レポートのつもりが駄文になってしまい、この辺で終りにしなきゃならんと。岩井様はじめ、担当班の皆様のお陰で大変有意義で楽しい一日となりました。有難うございました。                      終



第3回自主勉強会開催

2013年7月12日

 

 4班は7/12に標記勉強会を開催しました。テーマは前回同様「先人の言葉紀行」でした。今回は昔から日本における人間の徳とされた 仁 義 礼 智信 勇 について、その出所、意味、そしてそれらが使われているフレーズを集めました。以前は人の名前にも使われ、仁志 義男 礼子 智子 信子 勇雄などがありましたが、近年は殆ど使われません。それだけこれ等の文字の価値が失われ、その徳としての価値さえも忘れられています。現代人の価値判断はむしろ利や経済的損得に移行していると思われます。

残念ながら、我々がこの年代になってしまい、いまさら古い言葉を知ったり、思い出したりしても余り意味が無く、むしろ11期生のキャッチフレーズ「明るく 楽しく 元気よく」の方が断然価値があると考えられるので、今回を最後として「先人の言葉紀行」シリーズは終了することになりました。お疲れさまでした。


< 先人の言葉紀行 >

1.四端(したん)=「人間の本性」孟子

  ①惻隠の心は仁の端なり(仁=あわれ痛む心)

  ②羞悪の心は義の端なり(義=不正を恥じる心)

  ③辞譲の心は礼の端なり(礼=へりくだる心)

  ④是非の心は智の端なり(智=是是非非をわきまえる心)

孟子はだれもが、この心を持って生まれた本性だとして、性善説を打ち立てた。だがそれらは人によって濃淡があるので、それを調和させるためには教育が必要であり、本性が同じであるならば教育の効果が表れる。


2.五常の徳(儒教)

   仁 義 礼 智 ==(実行により得られる)==⇒ 信

※「伊達政宗 五常訓」

仁に過ぎれば弱くなる。義に過ぎれば固くなる。礼に過ぎればへつらいとなる。

智に過ぎれば嘘をつく。信に過ぎれば損をする。


3.春風秋霜(言志四録)

   春風を以って人に接し、秋霜を以って自ら粛む。

   人情の向背は敬と慢にあり。施報の道も亦 忽せにすべきに非ず。

   恩怨は或いは小事より起こる。慎む可し。

4.三徳「智 仁 勇」(論語)―――「天下の達徳」(中庸)

   智者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず。  仁者は山を楽しむ。

   君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る   巧言令色 鮮なし仁

   義を見てせざるは勇なきなり     仁は人の安宅なり(孟子)

 


「再合併の集い」の開催

2013年6月14日


 新4班は今年4月に再度合併しました。そこで改めて全員集合による顔合わせ懇親会を6月14日に開催しました。二度も再婚するだけあって班員の皆さんは懐が深いと言うか、胸は小さいが太っ腹と言うか、「来る者は拒まず、去る者は追わず」と言う、正に「君子、君女の交わり、その淡きこと水の如し」です。全員、大人のたしなみである 仁 義 礼 智 信 を心得ていて、自主勉強会の効果「先人の言葉紀行」が如何なく発揮されています。


 当日も宴は粛々と、まるで宮中晩餐会のように厳粛に始まりました。その後アルコールが入ってからは本来の明るいトークになり、笑いのオンパレードになりました。女性陣は顔では判断出来ないのですが「箸が転んでも笑い出す」純情可憐な乙女の心持ちの方ばかりです。そのためか、「一日一善」の話題の時に、ある人が「私は一日3食(三膳)じゃないと、お腹が空いちゃう!」との駄洒落の意味が解るまでに時間がかかりました。


 ただ、最後の支払いの段になって、勘定が合わず「お釣りを払った!」「貰ってない?」と少し声が高くなり、「勘定が感情的?」になりました。少々記憶力の低下が現れて来たのかも知れません。


 高齢者には教育と教養(今日行く所あり 今日用があり)が大事と言われていて、シニア大学に通って大勢いの人達と歓談したり、クラブ活動や班活動に参加することは「高齢者の教育と教養」取得の実践になっていると思われます。



第二回自主学習会

2013年5月10日

 

 5月10日に浜寿司で標記学習会を行いました。テーマは先回と同様「先人の言葉記行」で、内容は「人生の生き方・処し方」に関する至言を学習しました。現代に通用するものばかりですが、逆説すれば科学文明が著しく発展しても人間の心持とか精神的な内面は殆ど進歩してないかも知れません。

 老子の「知足」の言葉を噛みしめることで、当日、1050円ものランチ寿司が食べられる幸せを噛みしめることが出来ました。合掌して「ご馳走様でした。」


   5月の句  「薫風や 空切るツバメか  富士の山」


<先人の言葉記行>

1.老子 「上善如水」

「上善は水の如し。水は万物を利して争わず、衆人の悪む所に居る。」

・上善とは理想的な生き方。 水は方円に従い、万物に恩恵を与え、常に低い所に位置する。 急流ともなれば岩をも押し流す強固な意志。そのあり方は極めて柔軟で謙虚。その姿は臨機応変、自由自在。

2. 良寛和尚

  「心こそ  心惑わす心なれ   心の駒の  手綱ゆるすな」

3. 韓非子

  蟻の一穴 ⇒「千条の堤も蟻の一穴より崩れる」=凡事徹底

4. 老子「知足」⇒「足りるを知る者は富む」

 ・遺教経「知足の法は即ち富楽安穏の処なり。不知足の者は富むといえども、しかし貧し。知足の者は貧しいといえども、しかし富めり」

5. 道元禅師「玉 磨かず光なし」

  玉は琢磨により器となり、人は錬磨によって仁となる。何の玉か、初めより光ある、誰人か初心より利なる。自ら卑下して学道をゆるくすることなかれ

6.「至誠」

 ・中庸「誠は天の道なり。 之を誠にするは人の道なり」

 ・孟子「至誠にして動かざる者は、未だこれあらざるなり」

 ・誠という字「言」と「成」から出来ている。「言ったことを成す」

  武士道では「誠」が最高の徳目。「武士に二言はない」

 


4 班 の 勉 強 会

2013年3月19日


 卒業式も終わり、これからは自分達で自主的に学習をしなければと言うことで、「先人の言葉紀行」と題してパルコ9Fにて第1回学習会を実施しました。

 かって若い頃、耳にした「先人の言葉」を一緒に小声で読んだり、その意味を改めて理解することによって、過ぎ来し60余年に想いをはせたり、この先元気であろう10数年を大事に良く生きようと思う気持になれるかも知れません。


 これまでの色々な経験や体験、思いを先人の言葉に関連して語り合うことでより班員の相互理解が進み、各々の味わいのある人生物語を聞く楽しみもあります。     その内と 3日みぬまの 過ぎ桜


<先人の言葉紀行>

1.佐藤一斎 (言志四録)

  少にして学べば、則ち壮にして為すことあり。壮にして学べば、則ち老いて

 衰えず。老いて学べば、則ち死して朽ちず。


2.朱子 (偶成)

  少年老い易く 学成り難し 一寸の光陰 軽るんずべからず 未だ覚めず

 池塘春草の夢  階前の悟葉すでに秋風


3.陶淵明 (勧学)

  盛年重ねて来たらず 一日再びあした成り難し

  時に及んで当に勉励すべし 歳月人を待たず

 ・親鸞  明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは


4.四書五経 (論語 孟子 大学 中庸)(易経 書経 詩経 礼記 春秋)

5.五漢書 「貧賤の交わりは忘るべからず 糟糠の妻は堂より下さず」

6.「六中観」安岡政篤(昭和の陽明学者)

 ① 死中活有り(時には死んだつもりになって頑張りたい)

 ② 苦中楽有り(苦労のない処に楽しみはない。苦しみと楽しみは紙一重)

 ③ 忙中閑有り(忙しい人の方が沢山の本を読むし、人生を楽しんでいる)

 ④ 壷中天有り(現実の世俗的生活の中に、自らが作っている別天地)

 ⑤ 意中人有り(私淑できる人を、又は理想的人物像を心の中に持っている)

 ⑥ 腹中書有り(断片的知識ではなく、しっかりした哲学を腹の底に納める)

 


新生4班、やりました!  忘 年 会

2012年12月14日


 12月中旬、新生4班の忘年会を居酒屋『もりもり』で行いました。

女子6名、男子2名で盛大な宴となりました。女3人寄れば「かしましい」ですが、当日は2倍の6人で「やかましい娘」でした。 男子2名の声が3倍どころか6婆位になって返って来る始末。

宴たけなわとなり、正に「飲めや、唄えや、養老の滝ヨ・・・」の世界へ。

どこかで聞いたキャッチコピー「明るく、楽しく、元気よく」が現実化。特に女子のカラオケは特筆もので「いずれか ひばり ユーミンか?」熱唱する彼女達の真剣な顔を見ながら「素晴らしい!ラジオ時代なら、まるでスター歌手だ!」と褒め殺し。大将然とした服部班長も大将ハチヒゲを外し鼻の下を長く見せ満足顔。

 最後に各々の思い出「今年1番嬉しかったこと」の言葉では揃いも揃って「新メンバーに会えたこと」と大人の気配りとウソの二重奏。 でもそのことは、秋元順子の「愛のままで」の歌詞「めぐり会う奇跡」だよネと格調を上げた時、幹事さんより「そろそろお開き、会費3000円」の声がかかり、「サンザン騒いでサンゼン円」と言いながらきっぱり払い、店を出ました。夜空でお月様が笑いながら言いました「月を経て 終わって益々 元気な娘」と。